あらすじ

あちこち古傷まみれで、そろそろプロとしてのクビが寒くなってきた重松大輔。 契約更新シーズン開始直後、4人目の恋人の田中から、また振られた。 「重松、俺を見てくれなかったよな。」 いつもの振られ方。いつもの弁明。いつもの破局。 ……自覚はあるんだ。 高校時代の俺らの後輩、俺が見つけた天才、シュエン・アレーヌが、今でも偶に夢に出る。 俺がエースで、アイツが司令塔。素人だったシュエンは、それでも強かった。 何回も俺らを走らせたロングパス。今なら言える、最高だったぜ。前は少し下手だったドリブル。 俺だけに向けた、爽やかなだけじゃない、照れの混じった笑い顔。忘れられる訳ねぇよな。 だって、いねぇんだもんよ。アイツくらい魅力的な人間。周りに。 そりゃそうか。アイツは今や、バロンドール受賞者で、全盛期だもんな。 酔いが回った。今日も、昔来た、シュエンのメールばっか見える。 夢の中なら、何だって言える。メールでだって送れる。10年も会ってないのに。 シュエン、お前のせいでいつも振られる。お前のせいだ。責任取って、俺もそばにおけ。

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カクヨム
カクヨム2026/08/10
  • 現在の作品J1の契約更新も怪しい隠れゲイの俺、恋人に振られて泣きっ面に蜂で酔いまくった勢いで、好きだった後輩のバロンドール受賞選手に連絡してしまう