あらすじ
フレリビ王国の第二王子、アベル・クロヴィス。
王位継承には興味がない。
面倒事は嫌いだし、できることなら静かに暮らしていたい。
ただし、頭が悪いわけではない。
人当たりの良い笑みを浮かべ、王子としての役割を淡々とこなす一方で、アベルは自らが王座に就く未来を一切望んでいなかった。
そんな彼の傍らに仕えるのは、幼い頃から側近を務めるルシアン。
有能で、抜け目がなく、何かとアベルの世話を焼く男だ。
王になる気のない第二王子と、彼に仕える有能な側近。
――ただ、一つ誤算があった。
あの善意の塊のような、兄だ。
離れたい。
だが、立場上そう簡単に離れることもできない。
政治、陰謀、面倒事。
望んでいないものばかりが、何故か向こうからやってくる。
さて、ここからどう転がるかは――神のみぞ知る。