あらすじ
婚約者・神谷蓮が、突然姿を消した。
警察には届けられていない。
事件の痕跡もない。
ただ一つ残されていたのは、二つのワイングラスと、見知らぬ女の痕跡。
蓮の行方を追うため、俺のもとを訪れたのは、彼の婚約者・綾瀬美月だった。
美しく、どこか危うい女。
彼女に惹かれていく自分を自覚しながら、俺は少しずつ違和感を覚えていく。
――彼女は、何かを隠している。
そして午前二時。
誰もいないはずの部屋に残されていた一枚の紙。
そこに書かれていたのは、
『彼女を信用するな』
という、たった一言だった。
愛か、嘘か。
欲望か、殺意か。
五つの夜に隠された真実を、俺はまだ知らない。