あらすじ
ネオン輝くサイバー都市・東京。
千年の静寂と結界に守られた古都・京都。
明治華族の利権と最先端テクノロジーが交錯するパラレルワールドの日本。
霞ヶ関を駆け抜ける警察組織「新選組」の若き副長・東条は、京都へ足を踏み入れる。
彼を待っていたのは、千年前のしきたりそのままに、絶対不可侵の奥の院「鳳凰院家」で育まれた病弱な姫君・玲子様だった。
七年前、平隊士として彼女を護衛していた東条。
だが17歳となり、38度の熱に身を焦がす玲子様と彼の間には、青い絹の御簾と薄い襖——そして「絶対に越えてはならない家格と身分の巨大な壁」が横たわっていた。
「……また昔のように、直接お会いしとうございますわ」
御簾の向こうから届く切ない願いを、自らの血統の低さを弁える東条は、冷徹なまでの礼節で一線を引き続ける。
だが、二人を軸に回り出す世界は、決して静寂を許さない。
華族の令嬢たちがドロドロの思惑を交錯させる「女学館」。
内部での血で血を洗う覇権争いに揺れる「新選組」。
宮廷で優雅に噂話を交わす「公家の姫たち」と、影で蠢く謎の色男。
そして、玲子様を狙う最高権力者「帝の御子(殿下)」の存在——。
「結ばれないと分かっていても、私はこの命のすべてで貴方を守る」
スマホの蒼い光が薄暗い竹すだれを照らす夜、二つの都市を巻き込む巨大な運命の歯車が狂い出す。
圧倒的スケールで贈る、和風サイバー×身分差群像劇!