あらすじ
大学を卒業し、世間一般的な社会人生活が始まるはずだった22歳の冬。
九州の長崎県で暮らしている数盛創(かずもり そう)と、親友の地谷龍之介(ちたに りゅうのすけ)が選んだ道は、安定した社会人ではなく、5年前に突如現れた危険な死線ーーー「ダンジョン」の攻略だった。
この世界では、レベルやジョブシステムを駆使して戦う。
そして稀に、その個人にしか扱えない絶大な力――『固有能力』を宿す者が存在する。
二人が目覚めた固有能力は、チェスの駒を召喚する創の【チェス召喚】と、攻撃や動作の軌跡を捉える龍之介の【軌跡視】。
能力だけ見ると、一見噛み合わない二人だったがーーー
「龍之介、いけるか?」
「任せろ。一発も当たる気がしねぇよ」
一般職から専門職へとジョブを進化させ、固有能力の底知れぬ可能性を解き放っていく二人。
一歩間違えれば死の絶望。なのに――どうしようもなく、心が躍ってしまう。
常人なら怯む死線の中で、いつしか二人は顔を見合わせて楽しそうに笑っていた。
退屈な世界を捨て、新世界に狂気を見出した男二人が、命を賭けてダンジョンへと挑んでいく!