あらすじ
「鼻血が出るまで頑張らなくてもいいのに」
くすくすと笑いながら(なんだか楽しそうな顔をして)淡の横にお邪魔しますって言って座りながら恋は言った。
「別に頑張りすぎたわけじゃないよ。本当にただ体を動かしていなかったから、久しぶりに動いて、それで鼻血が出ただけだよ。なんだかとっても気持ちいいんだ。体も良くなったみたいなきがする」
真っ赤になってしまったティッシュを鼻にくっつけている淡が言った。
「悪い血や古い血が出て良くなったってこと?」
恋は淡の赤い血に染まった鼻に詰めているテッシュを見ている。
「そんな感じだと思う。本当に調子が悪くてってこともあるから、そのときはちゃんと休むけど、今はそうじゃない。たぶんそうなんだと思う。なんだか『体のさび』までとれていくみたいだよ」
「心配だけど、まあ、いい顔になったよね。はじめて会ったときは、なんか『半分死んでいるみたい』な顔したたもん。淡くん」
恋は笑う。
たしかにそんな顔をしていたのかもしれないと淡は思った。(そのときの自分はそんなことを思っていなかったけど、そうだったんだろうって思った)