あらすじ
「二百四十一万一千五百七十番様ー、二百四十一万一千五百七十番様ー?」
――ん?
「あ、二百四十一万一千五百七十番様。お席のご用意ができましたので、こちらへどうぞ」
……は?
おれはゆっくりと顔を上げ、眉をひそめた。
視線の先に立っていた店員は、おれの顔を見つめ、不思議そうに瞬きを繰り返した。
いや、今なんて言った? 二百四十一万一千五百七十番……だと。まさか、おれのことか?
昼時のチェーン店のファミレス。店内は家族連れや学生、昼休みに入った会社員で混み合っており、入口付近の待合スペースには順番を待つ客が何人か腰を下ろしていた。幼い子供の笑い声や皿が触れ合う音が絶えず聞こえてくる。
おれも受付表に名前を書き、空いた椅子に座って静かに順番を待っていた。
なのに……なんだ、今の呼び方は。二百四十一万一千五百七十番? はあ?