あらすじ
父親の転勤で、大阪から奈良の山奥へ引っ越してきた高校一年生・神代悠真。
転校先は、天川村のさらに奥にある私立蓬萊学園。
熱血すぎる体育教師。
恋愛相談が大好きな保健教師。
真面目すぎる丸眼鏡の生徒会長。
そして、校門の上にまで平気で登る学園一の問題児。
彼女の名前は、蓬萊かぐや。
学園一の美少女で、男子にも女子にも大人気。
自由奔放で、いつも周囲を振り回してばかり。
そんな彼女が、転校してきた悠真に笑いかける。
「蓬萊はダメですか?❤」
意味なんて、分からない。
きっと、何かの冗談だ。
そう思っていた。
けれど、この学園には何かがおかしい。
なぜ、父はこの町へ転勤することになったのか。
なぜ、学園と彼女は同じ「蓬萊」の名を持つのか。
そして。
なぜ彼女は、初めて会った悠真に言ったのか。
「やっと来た。」
笑って、ツッコんで、恋をして。
何でもない学園生活に散りばめられた小さな違和感が、やがて一つの真実へと繋がっていく。
これは、誰よりも人の気持ちを理解できる少年と、
誰にも本当の自分を見てもらえなかった少女の物語。