あらすじ
十六歳で世界ランキング一位。
特殊能力《タレント》を駆使して戦う世界最高峰のプロリーグで、モネ・スコルケットはかつて「神童」と呼ばれていた。
しかし十七歳の途中、突如として競技の世界から姿を消す。
それから八年。
かつての天才は、酒と薬に溺れ、見る影もなくなっていた。
一方、新人代理人のストックも崖っぷちに立たされていた。
担当選手を失い、残された猶予は三日。
新たな選手を見つけられなければ、契約終了。
そんな中、ストックが偶然見つけたのは――かつて憧れた天才だった。
「もう一度、この世界に戻って来ませんか?」
八年間のブランク。
衰えきった身体。
そして何より、本人に戻る気がない。
それでもストックは確信していた。
モネ・スコルケットは、まだ終わっていない。
落ちぶれた元世界一と、後のない新人代理人。
これは、八年前に止まった天才と、何者でもない代理人が――
もう一度、世界の頂点を目指す物語。