あらすじ
「空気を読め」
婚約者にそう言われ続けたエレノアは、侯爵家の失言も、妹のわがままも、すべて笑顔で取りなしてきた。
ところが婚礼発表の夜、亡き母の別邸まで勝手に奪われそうになる。
それでも笑って頷けと命じられた彼女は、ついに婚約指輪を卓上へ置いた。
「空気を読みましたので、今日でやめます」
エレノアが帰った瞬間、客は次々と退席。妹の婚約も破談。侯爵夫人の茶会には誰も来ず、ルシアンは跡継ぎから外される。
やがて元婚約者は助けを求めて戻ってくるが、彼が欲しいのはエレノアの愛ではなく、後始末をしてくれる便利な婚約者だった。
今さら気づいても、もう遅い。