あらすじ

「では、今年の姫当番を決めます」 大学の同人サークルに残る、妙な恒例行事。 くじで選ばれた一人が女装し、イベントで“姫”として新刊を売る。 地味な大学生・瀬尾直也は、その当たりくじを引いてしまった。 一日だけ耐えれば終わる。そう思っていた。 しかし、服を選ばれ、化粧をされ、「ゆめ」として会場に立った直也を待っていたのは、好奇の目だけではなかった。 シャッター音が鳴る。 直也を目当てに列ができる。 そして、サークルの本が売れていく。 次のイベントを前に、問い合わせが届いた。 「姫は、また来ますか?」 恥ずかしい。怖い。勝手に写真が広がるのは嫌だ。 それなのに直也は、次に着る服を考え、蓮見のカメラになら、もう一度きれいに撮られたいと思ってしまう。 周囲が求める“姫”と、自分が作りたい“ゆめ”は同じなのか。 嫌ならやめればいい。 けれど、やめたくないという気持ちまで、誰かに決められたくはない。 くじで始まった役を、自分の選択に変えていく。 女装×同人イベント×SNS。 「見られること」に心を奪われた大学生の、青春エンターテインメント。

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カクヨム
カクヨム2026/08/09
  • 現在の作品「姫当番・ゆめ」女装売り子になった俺を、次のイベントでも待つ人がいた