あらすじ

神々が治める、数多の国。 そこには「記憶」「時」「死」「宿命」「混沌」――世界を形作る概念そのものを司る神々が存在していた。 「記憶」の国では、忘却は許されない。 見たものも、聞いたものも、誰かが抱いた感情さえも、すべてが記憶として残され、やがて「記憶」の神へと還っていく。 その国で生まれた使者は、生まれた瞬間から記憶する術を知っている。 ――ただ一人を除いて。 主人公は、何も覚えていられない。 見たものも、聞いたことも、気づけば霧のように消えてしまう。 使者としての役目を果たせない彼女は、周囲から「欠陥」と呼ばれながら、それでも変わらない日々を過ごしていた。 ある日、彼女は「記憶の海」に触れようとした瞬間、不思議な光景を見る。 見たことのない空。 どこまでも続く草原。 そして、誰かの笑い声。 その直後、彼女は「記憶」の神に呼び出される。 そこで告げられたのは、思いもよらない事実だった。 ――彼女が生まれたという記憶は、どこにも存在しない。 なぜ自分は生まれたのか。 自分は何者なのか。 なぜ自分だけが、記憶を失うのか。 「記憶」の神でさえ、その答えを知らない。 だから彼女は、神々の国を巡る旅に出る。 自分自身を知るために。 失われた記憶を探すために。

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小説を読もう2026/08/10
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