あらすじ
アスファルトに落ちた一つの鍵。
そこに揺れていた、白い鳥のキーホルダー。
それを拾った男は、彼女――月華琴姫
に恋をした。
やがて彼女の周囲の、二人の男。
彼女に魅入られていくことで、少しずつ何かが壊れ始めていく男――不破薫。
そして、彼女を守りたいという想いから、完璧な安全と幸福を与えようとする男――更科硝太朗。
正反対に見える二人の愛は、けれど彼女の人生を、それぞれの形で縛っていく。
守ることは、愛することなのか。
愛されることは、本当に幸福なのか。
ひとりの女性をめぐって狂っていく男たちと、誰かの「幸せ」の中で息苦しさを覚えた彼女。
これは、彼女が自分自身の人生を取り戻すまでの物語。
白い鳥のキーホルダーは、ただの始まりだった。