あらすじ
大小さまざまな軍鳥が空を舞う世界、レガシア。
カレアレ軍所属の空乗り、レト、十八歳。相棒の戦鳥アガラと共に幾多の戦場を駆け、「カレアレ最速」と呼ばれるまでになった男。だが、勝利を重ねるたびに、彼の中では一つの問いが静かに膨らんでいた。
――この戦いの果てに、何があるのだろう。
言い伝えによれば、空の彼方には人を虹の果てへと導く幻の鳥、“虹鳥”がいるという。そこへたどり着けた者は、どんな願いも叶うのだと。
幼い日、幼馴染と見上げたあの虹。無邪気にその先を夢見ていた頃の記憶だけが、今もレトの中で色褪せずに残っている。
仲間を守るため、レトは今日も空へ上がる。だが、その戦いの果てに何があるのか——彼自身、まだ答えを知らない。