あらすじ

勇者パーティーで「役立たず」と呼ばれていた荷物持ちのレオン。

剣は使えない。魔法も使えない。
戦闘では何の役にも立たない。

「お前は荷物を運んでいるだけだ」

魔王城を目前にして、勇者アルベルトはレオンをパーティーから追放した。

「分かりました。今までありがとうございました」

レオンは何も言い返さず、一人で山を下りていく。

ところが翌朝。

勇者たちは魔法が使えなくなり、結界は消え、食料は腐り、魔物が次々と襲いかかってきた。

さらに王都から届いた通信は、彼らを絶望させる。

『魔王城周辺に強力な境界結界が発生しています。勇者一行がそこまで進めたこと自体がありえません』

なぜ、彼らはそこまで来ることができたのか。

一方、一人になったレオンの前に、王都最高位の聖女が現れる。

そして彼女は、レオンの背中に浮かぶ古代王国の紋章を見て息を呑んだ。

「あなた……自分が何者なのか、本当に知らないの?」

役立たずの荷物持ち。

その正体は、勇者たちが魔王城まで辿り着くために不可欠だった、世界の境界を守る者だった。

そして、彼がパーティーを離れたことで、世界の境界そのものが崩れ始める――。

これは、誰からも必要とされなかった男が、本当の居場所を見つける物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/08/09
  • 現在の作品役立たずの荷物持ちを追放した勇者一行、翌朝から魔王城へ一歩も進めなくなった