あらすじ
「お前の兄貴を殺させたのも、俺だよ」
復讐のために潜入した敵の男・シオン。
彼の罠に落ち、本気で愛してしまった私に明かされたのは、あまりにも残酷な真実だった——。
兄を殺されたカンザキ・ミオは、復讐のために敵組織『ヨルナキ』の指揮官シオンにスパイとして接近する。
しかし、彼の孤独に触れるうちに復讐心は「守りたい」という歪んだ恋心へと変わってしまう。
これ以上血が流れないよう、自ら組織の内部情報をシオンに手渡したミオ。
だが翌朝、彼女を待っていたのは組織の完全壊滅だった。
「俺の邪魔になるものを全部消したんだ。当たり前だろ?」
兄の死も、復讐心も、スパイ潜入も、この恋すらも——すべてが男の描いた筋書き。
狂乱するミオは、シオンの手によって無理やり銃を握らされ、自分を救いに来た元同僚たちを自分の手で射殺させられる。
絶望と罪悪感の果てに、ミオの精神はパチンと音を立てて弾け飛んだ。
記憶を失い、空っぽの人形となった彼女を待っていたのは、絶対に逃げ出せない白い鳥籠で——。