あらすじ

藤堂巧が転校した先は、全校生徒四人の分校だった。  在籍が五人を切れば翌年度から募集停止──事実上の廃校。俺が来てちょうど五人。のはずが、生徒の一人が家の事情で、来月ふもとへ移るという。  数合わせにもなれなかった転校初日、俺にできたのは、校舎裏で止まっていた給水ポンプを直すことだけだった。  それだけの、はずだった。 「初日に手ぇ汚すやつ、初めて見た。あんた、すごいっしょ」 「わたし、あなたしかいないと思ってます」 「ボク、藤堂さんの前だけ、声が出る」  冷蔵庫を直せば食堂の看板娘が残り、ラジカセを直せば一年間声の出なかった後輩がしゃべり、気づけば教室の全員と先生までが、俺の隣の椅子を取り合っている。  ……なんで全員、俺の隣なんだ!?  廃校まで、あと一年。壊れた物をひとつ直すたび『あなたしかいない』がひとつ増えていく──美少女四人だけの分校の、修理と恋の一年間。

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カクヨム
カクヨム2026/08/09
  • 現在の作品生徒四人だけの分校に転校した。廃校で引き裂かれる全員を俺が救った。美少女四人が「あなたしかいない」と離れなくなった。