あらすじ
黒薔薇タルボット家の当主、セシリア18歳。剣を握れば氷の狂戦士と恐れられるが、亡き父が娘に遺したものは、剣と、数を数える術だけだった。
従姉妹である白薔薇の姫シャーロットが、微笑んで告げる。「あの獣を討った者に、私を与えましょう」。その言葉に応じた白薔薇の将がセシリア討伐に立ち上がる。
孤独なセシリアの前に無精髭の大男が現れた。ダンカン・エドワード・フォックス、45歳。愛想がなく、つかみどころのない傭兵。「あんたの仲間になってやる」。ダンカンの怪しい申し出に半信半疑のセシリア。そんなセシリアにダンカンはある提案を行う。
これは恋ではない。己の居場所を探すための——同志の物語。