あらすじ

姉は英雄だった。妹の私は、その背中を追いかけていただけだった。 魔王率いる魔族軍と人類の戦争が数百年も続く世界。人類の切り札として現れた「式神使い」の中でも、神楽琴音はわずか十二歳にして三体の上位式神を従え、魔王軍四大将軍のうち二人を討ち取った英雄だった。しかし、魔王との戦いで命を落とし、残された家族は深い悲しみに包まれる。 最愛の姉を失った神楽静音だったが、悲しみに暮れる暇もなかった。今度は双子の兄・天音が太陽神アマテラスに選ばれ、式神使いとなったのだ。 「どうして、どうして天兄まで失わなくちゃいけないの!?」 大切な家族が次々と戦争へ奪われていく。その恐怖から、静音は神々に怒りをぶつける。 しかし、静音自身にも神楽家に伝わる大きな運命が待ち受けていた。 代々、神楽家の女が受け継いできた神楽舞。そして、その舞によって月読へ加護を届ける「神楽の巫女」。 その資格を持っていたのは、英雄だった琴音ではなく――静音だった。 神楽舞を舞った静音の藍色の瞳には、黄金の月が宿る。 そこへ現れたのは、長らく下界に姿を見せなかった月の神・ツクヨミ。 だが、琴音を侮辱したツクヨミを静音は容赦なく蹴り飛ばしてしまう。 そんな最悪の出会いから始まった、静音とツクヨミの契約。 姉が遺したものを守るため。 大切な兄を戦争で失わないため。 そして、数百年にも及ぶ戦争を終わらせるため。 神楽の巫女となった少女は、神々と式神、そして魔王を巡る戦いへと身を投じていく。 ――姉が守ったものは、今度は私が守る。 家族を想って、家族のためならいらないものはすぱすぱとあっさり切り捨て、神にすら戦いを挑み、家族と自分の自由と幸せのために奮闘する一人の幼い少女の物語。

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小説を読もう2026/08/09
  • 現在の作品君のために私は戦う~最強の神楽の巫女の神楽舞~