あらすじ
中務ひよりはある日、突然この世界に召還された。
訳がわからないままに召還されて、人々に『聖女さま』と傅かれたのだ。
ひよりはただの十七歳の高校生だ。
呆然とするしかなかった。
それでも、現代日本に生まれて、育ったネットカルチャーにどっぷり浸かった女子高校生である。
最初のうちは物語のヒロインになったみたいで嬉しかったし、『王子さま』や『神官長』、『魔法使い』と言う存在にもわくわくしたのだ。
けれど、家に帰れないこと、家族に会えないこと、友達も誰もいない事実に打ちのめされた。
そうしていろんな感情が落ち着いて、ここに馴染むしかないと諦めがついたのは、一つ季節が変わった頃だった。