あらすじ

○第2回カクヨム短歌賞【ナツガタリ'26】10首連作部門参加作品○ 人生の至るところで「屁」のエピソードがある 赤子の時 その意味も知らず放っていた屁が 険悪だった瞬間の両親を ふと笑わせた 小学生の時 ブーブークッションで弄られた じいちゃん、ばあちゃんから最後にしていた香りは 屁の臭いだった 高校生で乗ったバイクの排気音は 屁の音をしていた 父の屁は 家の中に警報が鳴り響く 大人になって 愛想笑いができるようになった 屁を所構わずすることはなくなった いつの間にか年老いた母の下着を洗っている 「あの頃、あなたの屁でずいぶん笑ったわ」 そう言う母の目尻に 深いシワを見つけた 若い頃は フローラルグリーンの香りを纏っていた彼女から もう 屁の香りがしている !第2回カクヨム短歌賞【ナツガタリ'26】10首連作部門参加作品!

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カクヨム
カクヨム2026/08/09
  • 現在の作品カクヨム短歌「屁」