あらすじ
公爵令嬢リリアーナ
幼い頃、秋の収穫祭で一匹の黒猫と王太子セドリック、平民の少女フィオナと出会った。
身分も立場も違う三人だったが、傷ついた黒猫を助けたことをきっかけに、ほんのひととき心を通わせる。
「どうして猫は自由なのに、人間には役割があるの?」
フィオナが何気なく口にしたその言葉を、リリアーナはまだ知らなかった。それが、やがて自分たちの運命を揺るがす問いになることを。
数年後
フィオナは聖女として目覚める。
そしてリリアーナは、公爵家に代々受け継がれてきた「影守」の役目を知ることになる。
聖女を守る者――それが影守。
けれど、その役目には誰にも知られていない秘密があった。
聖女
影守
王太子
与えられた役割に従うことで守られてきた、この国の仕組み。
それは、本当に正しいものなのだろうか。
誰かに与えられた「役割」ではなく、自分自身の生き方を選び取る物語が今始まる。