あらすじ

17年前、母はアルコール性肝硬変で「もって2週間」と告げられた。 奇跡的に命を取り留めた母は、それでも酒をやめられなかった。 仕事を失い、借金を重ね、生活保護を受け、幼い孫を一人残して酒を買いに行った。 やがて母は精神科病院に入院する。 そこで娘の私が目にしたものは、「治療」という言葉だけでは説明できない世界だった。 私は病院とのやり取りを録音し、法律を調べ、転院を求めて奔走する。 ようやく依存症専門病院へたどり着いても、母は再び酒を飲む。 治らない。 何度助けても、また戻る。 それでも母は、私にとって母親であり、孫にとって大切なおばあちゃんだった。 これは、アルコール依存症の母を「救った」物語ではない。 母を捨てず、自分も壊さずに生きる方法を、17年かけて探した娘の記録である。

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カクヨム
カクヨム2026/08/09
  • 現在の作品母を救えなかった私へ。