あらすじ
昨今の少子高齢化に、日本の神々も憂いておられました。
「せっかく縁を結んだのに、推しカプが結婚しなくてツラタン……。二人の子供なら、孫を見るような気持ちで守護れたのに……」
日本の神々は年に一度出雲に集まって、〝縁結び〟をするほどに人間たちの恋愛事情が大好きです。しかし、現代では縁を結んでも様々な理由から結ばれないことが多くなってきました。また、現実はいつも幸せになるとは限りません。
神々は、深刻なラブコメ不足に陥っておられました。
これをどうしたら良いものか。神々はネット小説なども読みながら考えました。
男女の仲、男女男女男女男女、男女ン……。
ダンジョン!
そ・れ・だ! ダンジョンなら異界だから現世じゃないよね! やらしい空気に出来る! ダンジョンの体裁は整えておいて、人は死なないルールで、赤い糸の可視化、ちゃんと想い合うカップルだと、想いの強さに比例してバフがかかる!
徹夜で設定考えるぞ!
み・な・ぎ・っ・て・き・た!
こうして、不思議のない筈の現代の日本に、ダンジョンが生まれることとなったのです。
ダンジョンとしての体裁は整えられているので、人はスキルに目覚め、モンスターを斃し、アイテムを手に入れるなど、ダンジョンには夢もロマンも詰まっています。しかし、作られた目的から、そのギミックや設定には愛と愉悦(ラブ&コメディ)が溢れています。
そんなダンジョンに、少年少女たちは16歳になる年から入れるようになります。
今日もまた新たな愛と愉悦(ラブ&コメディ)の種がダンジョンへと潜り、それを神様たちはご覧になられていらっしゃいます――。