あらすじ

十五歳の廻天晶馬(かいてん・しょうま)にとって、泣いていい場所は123階建ての高層ビルの屋上だけだった。 しかし、そのビルはただの建築物ではない。体長100メートルを超える機械仕掛けの巨神たちが眠る「墳墓」だった――。 七月の夕暮れ、突如として空の底が抜け、おぞましい笑みを浮かべた「天使」の群体が地上の都市へと降りそそぐ。 世界崩壊を前に、晶馬は胸に手を当てて詠唱する。「認識コード詠唱。プロトコル・無伴奏チェロ組曲始動」虚空に現れる電子オルガンのキー。 晶馬がヨハン・セバスティアン・バッハの調べを奏で始めたとき、拘束具が弾け飛び、蝋細工の巨神が咆哮をあげる。 親を失い、無条件で庇護してくれる大人もいない。けれど、晶馬には誰にもできないことができる。巨神たちがいる。泣き濡れた笑みを顔に浮かべ、少年は世界の運命を乗せたパイプオルガンを狂振させる! クラシック音楽×巨大ロボットSF、ここに開幕。

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カクヨム2026/08/08
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