あらすじ
*登場人物*
優菜――商業施設の案内所で働く二十四歳。相手の好みや考え方を否定せず、必要なときは自然に補助役へ回る。女性同士の距離感には慎重。
愛光――売り出し中のソロアイドル、二十二歳。失敗の可能性があっても飛び込み、できる限り努力し、誰にでもよく話しかける。
美青――遺失物センター勤務の二十五歳。好奇心が強く、状況を冷静に整理しながら、思い出や約束など目に見えない価値を大切にする。
*あらすじ*
商業施設で開かれる愛光のミニライブ当日、ステージ衣装の胸につける星形ブローチが消えた。届けられた遺失物の中には、なぜか同じ星形の品が三つ。臨時で遺失物センターを手伝う優菜は、持ち主の価値観を傷つけないよう確認を進めるが、愛光は開始時刻を遅らせず、ブローチなしで歌うと言い出す。美青は三つの星に残された小さな違いから、本物だけでなく、誰かが託した「目に見えない届け物」の存在に気づく。
勘違い、館内放送、ファンとの即席連携を経て、三人が見つけるのは高価な装飾品ではなく、推す人と推される人を結ぶ約束だった。