あらすじ
「今日のは大きめだなあ」
砂にはドッジボールほどの大きさの星が刺さっていた。
僕は突き刺さっている星の先端を両手で掴み、ぐっと力を込めて引き抜いた。引っ張りだした星を抱えるとほんのりとした温もりがある。
僕はそれを背負っていた空のリュックサックに詰めた。
「これでしばらく本が読めるね」
重くなったリュックを背負って僕は帰路に着く。
自宅に着いて扉を開けると、中は薄暗かった。
僕は早速リュックから拾ったばかりの星を取り出して棚に置く。部屋が一気に明るくなって思わず笑みがこぼれる。
「さて、寝るまでにどこまで読めるかな」
ベッドに座って枕元にある本に手を伸ばした。部屋中に並べられた星の光が一瞬だけ揺れる。
僕は本を開いた。星灯りを頼りに文字を追う。
まだまだこの物語は終わりそうにない。