あらすじ
「これは契約だ。愛は必要ないーーはずだった」
世界的ピアニスト
多賀宮奏(たがみやかなで)
×
ワケあり没落令嬢
水瀬紬希(みなせつむぎ)
* * *
世界的ピアニストで、音楽財団を持つ多賀宮一族の御曹司。
多賀宮奏は名家の跡取りとして政略結婚を迫られ、
“感情を伴わない妻”を求めていた。
選ばれたのは、家族の事情を抱え、
すべてを条件で受け入れた女性・水瀬紬希。
利害だけで結ばれた
期限付きの契約結婚。
恋など生まれないはずの関係だった。
だが、音の余韻にそっと耳を澄ませる紬希の姿は、
閉ざしていたはずの彼の心を静かに癒していく。
気づけば奏は、彼女の存在を手放せなくなっていた。
そして契約だと割り切っていた紬希もまた、
彼と過ごしていくうちに密かな恋心を育てていく。
音でつながりあうふたりの関係は
ふれれば壊れてしまいそうなほど儚く
美しいものへと変化していくが……。
やがて訪れる契約の終わり。
別れを選択する紬希に、奏が取った行動とは?