あらすじ

怪異なんて、存在しない。 そう思っていた。 高校生の俺――悟は、幼馴染の佐々木杏奈とともに、廃部寸前のオカルト研究部でくだらない日々を過ごしていた。 怪異や超常現象に目がない杏奈と、それを半ば呆れながら聞き流す俺。 そんなある夜。 俺達は、怪異が出るという噂を確かめるため、夜の公園へ向かった。 そこで出会ったのは、一匹の黒い猫だった。 その猫は、俺達を見るなりこう言った。 ――「ついてこい」 その瞬間から。 俺の知っていた世界は、少しずつ形を変えていく。 猫又。 呪い。 怪異。 そして、人間の言葉から生まれるもの。 やがて俺は、普通では見ることのできないものを視る「魔眼」を授かることになる。 一方、杏奈にもまた、俺とは異なる力が宿っていく。 怪異の姿を見る少年と、その声を聞く少女。 二人が踏み込んだのは、幽霊や妖怪がいるだけの世界ではなかった。 人が口にした言葉。 誰かが抱いた恐怖。 忘れられた想い。 それらが形を持ったものこそ――怪異だった。 これは、俺があの夜に「授かったもの」を巡る物語。 そして。 俺達がまだ知らない。 この世界の、本当の姿を知る物語だ。

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小説を読もう2026/08/09
  • 現在の作品あの夜、僕達が授かったもの