あらすじ
——魔法使いになりたい。
ただの魔法使いなんかじゃない。汎ゆる分野の魔法を操る最高にして万能の魔法使いに、である。
それが剣と魔法の世界に転生した主人公——カルシム・バッドアスの夢だ。
だが、彼に魔法の才はなかった。
魔力は極めて少なく、魔力回路の数も乏しい。
オマケに記憶を取り戻したのは自分が知るラノベ転生者達の三年も遅いときた。
——しかしその程度で諦めたりしなかった。
幸いなことに、彼は三歳ながら高い木の上から落ちても傷一つ付かない頑丈な身体を持っていた。
その身体なら、どんなに無茶な鍛錬だって掠り傷に等しい。
一日中魔力切れを起こそうが、魔法失敗の反動だろうが、気合さえあればなんとかできる。
彼はその気合を持っていた。
故に最高の魔法使いを目指して、ひたすら自殺紛いな鍛錬に明け暮れた。
その結果——天才さえ超越するバケモノが誕生した。