あらすじ

伯爵令嬢アーシェラ・ヴィントは、婚約者である第二王子から公衆の面前で婚約を破棄された。 罪状は「魔力ゼロの無能」であり「王子の暗殺を企てた毒婦」。証拠として提示されたのは、彼女の私室から発見された毒薬の小瓶――。 家門からも追放され、雨の中を彷徨うアーシェラ。だが彼女は嗤う。 「あれは毒じゃない。ただの解熱剤よ。……そんなことも分からない王家に、私は嫁がなくて済んだのね」 ヴィント家は、代々王家の毒見役を務めた薬学の名門。そして彼女こそ、三百年に一人と謳われる視える薬師――植物・鉱物・人体の組成が眼に映る異能の持ち主だった。 流れ着いた辺境の街で、彼女はある女性と再会する。自分を陥れた張本人と目されていた、王子の新しい婚約者リディア・オルスタッド公爵令嬢。 しかしリディアは震える手で告げる。「助けて。……王宮で、人が死んでいるの。次は、私の番よ」 追放令嬢と悪役令嬢。二人の捨てられた女が手を組む時、王宮を蝕む三百年越しの毒の真実が暴かれる。 これは、薬指に嵌められなかった指輪の代わりに、真実という毒を突きつける物語。

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小説を読もう2026/08/08
  • 現在の作品「毒にも薬にもならない女」と追放された伯爵令嬢は、王宮の毒殺事件を解き明かして、私を捨てた婚約者と義妹に薬指を突きつける