あらすじ
アウストラシア王国の王都には、本当に困った者しか辿り着けないという冒険者事務所があるという。
ギルドにも国にも頼れない依頼が、なぜかそこへ集まってくる――シグルド冒険者事務所。
ある日、その扉を叩いたのはネウストリア公爵家の令嬢クリームヒルトだった。
両親の不穏な行動に気づきながらも、貴族という立場ゆえ誰にも相談できないまま、彼女はこの場所に辿り着く。
依頼を受けたシグルドが調査に出る一方、残された彼女は事務所の仕事を手伝うことになる。
冒険者らしからぬ小さな用事に振り回される毎日の中で、
少女は少しずつ、この事務所と街の人々に馴染んでいく。
これは、大きな事件の影で始まる、
少し騒がしくて、どこか居心地のいい日常の物語。