あらすじ
「君は地味すぎる。妻として華がない」
五年間、伯爵家の帳簿も仕入れも支払いも、誰にも気づかれないまま支えてきた令嬢リディア。
けれど婚約者ローランドは妹を選び、父からも「お前でなければできない仕事などない」と言われ、領地の別邸へ追放されてしまう。
もう家のことには関わらない。
そう決めたリディアだったが、旅の途中で公爵家への二重請求を偶然見抜いたことから、“氷の公爵”アルベルトに声をかけられる。
「七日でいい。俺の屋敷の帳簿も見てくれないか」
公爵家の無駄を次々と見つけ、使用人たちから必要とされ、自分の仕事を初めて正当に評価されていくリディア。
一方、彼女を役立たずだと思っていた伯爵家では――。
「お姉様がいなくなってから、全部うまくいかないの!」
支払いは滞り、婚礼準備は大混乱。
そしてついには、父と妹と元婚約者が公爵家までリディアを連れ戻しにやってくる。
けれど、もう遅い。
「私はここで働きます」
地味で役立たずと捨てられた令嬢が、本当の自分の価値と、自分で選んだ居場所を手に入れるまで。
婚約破棄×追放×お仕事無双×ざまぁ×公爵様との恋。