あらすじ
王太子から、大勢の前で一方的に婚約を破棄された伯爵令嬢エルネスタ・クロイツ。
けれど、彼女が悔しかったのは、恋を失ったことではなかった。
王太子妃になるために費やした時間。
代わりにこなした仕事。
何度も収めてきた失言や騒動。
それらすべてを、「何もなかった」ことにされたことだった。
夜会を抜け出したエルネスタが向かったのは、王都の裏通りにある《未練商会》。
婚約破棄や離縁によって失われたものを、記録と証拠から鑑定する店である。
「この婚約破棄、いくらになりますか」
エルネスタが差し出したのは、3年間を記録した7冊の手帳だった。
終わった恋ではなく、なかったことにされた時間を取り戻すために。
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こちらの短編を連載にしました
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