あらすじ
アラスカ最大の都市アンカレッジで、護身用拳銃の隠匿携行をして暮らしていたハーフの一般市民、エドワード・テツヤ・クロフォード。ある日彼が目を覚ますと、そこは魔法と魔獣が息づく不便な異世界の森だった。
丸腰の一般人ではなく、上着の下には「グロック26」と最高峰の9mmホローポイント弾を所持。そして左手首の腕時計型デバイスには、異世界の素材を空間収納してアメリカドル(USD)にスクラップ売却し、現代地球の物資を自由に『購入』ことができる、売り買い自由なアイテムボックス&オンラインショップ機能が搭載されていた!
だが、エドワードは決意する。
「俺はアラスカの都会の喧騒に疲れたんだ。この世界では絶対に汗を流さず、戦わず、静かに美味いものを食って隠居(スローライフ)する」
彼が取った戦略は、最強の武力で無双することではなく、現代地球のシステムを現地の技術レベルに最適化して販売する、超合理的な【利権ビジネス】だった!
庶民の胃袋を掴む、遺伝子組換えの長大ジャガイモを使った『フライドポテト』の栽培利権。
大商会を味覚の奴隷にする、純粋なうま味調味料『味の素』の独占販売利権。
貴族や女性たちを脳から狂わせる、極上カカオ製法『ガトーショコラ』の特許利権。
19世紀の『蒸気自動車』から、伝説の天空城へ至る『プロペラ飛行機』の製造・ワイヤレス送電インフラ利権。
現代医療の「輸血パック」に胃袋を掴まれて忠実なボディーガード(兼家政夫)となった最強の吸血鬼アルカードや、現代の知識に興奮する放浪の考古学者エレナ、天才発明家青年レイといった、有能で一癖ある大人の仲間たちを現代の快適グッズで飼い慣らし、エドワードの拠点はエアコンと全自動レーザー防衛システムが完備された「現代地球以上の超快適要塞」へと変貌していく。
やがて、海の向こうからレーザーとドローンを操る最強の機械帝国が迫り、国家や宗教がパニックに陥る中、エドワードは教会の最高権力者(枢機卿)を「電気代の利権」で自分の犬へと改変。国家予算の40%を前払いさせ、20世紀の圧倒的な物量作戦――『リー・エンフィールド・ライフル』の大量配給と『空冷式ヴィッカース重機関銃搭載戦闘機』の弾幕で、帝国のハイテク軍隊をコスト負けさせてじわじわと圧殺する。
世界が真鍮の硝煙と総力戦の時代に狂う中、すべての引き金を裏で引いた当の本人は、テラスの特等席で冷たいコーラをすすり、最高級のソファに深く腰掛けていた――。
「アラスカのブッシュでもそうだが、賢い奴は熊と正面から殴り合わない。仕組みでハメる。それが一番安全で、静かに暮らせる方法さ」
一歩も動かず、戦わず、世界を裏の利権で完全支配した都會派アラスカンの、圧倒的QOLと冷徹な計算が光る、究極の大人の隠居スローライフ、ここに開幕!