あらすじ

魔術協会・翡翠省に所属するレオナ・フルレールは、かつて特別研究班の班長として将来を嘱望された魔術師だった。しかし、書庫火災事件で“内部犯行の疑い”をかけられ、同僚の嫉妬と陰謀により失脚。今では上司の罵倒と同僚の侮蔑に晒されながら、魔術に触れることすら禁じられた日々を送っている。 眠れず、味も匂いも分からず、思考すら霧に沈む。 壊れゆく自分を自覚しながらも、レオナはただ一つの目的── 「死んだ母を蘇らせる魔法の存在を証明する」 そのためだけに生き続けていた。 そんな彼女に与えられたのは、片田舎に住む最下位帯の魔術師・ウィリアムの監査という屈辱的な雑務。魔術すら満足に扱えない男だと侮って訪れたレオナは、彼の奇妙な生活に振り回されながらも、久しく忘れていた“世界の色”を少しずつ取り戻していく。 そして二日目の夜── ウィリアムはレオナを井戸へと誘い、底へ突き落とす。 落下の先にあったのは、 「星畑」──果てのない暗黒空間に無数の光が瞬く、魔術の理を超えた世界。 ウィリアムは告げる。 これは自分が二百年前に造り、絶望の果てに引きこもっていた“自分だけの世界”だと。 そこで彼女は“生きること”と向き合うことになる。 これは、ひとりの魔術師が“もう一度歩き出す理由”を見つける物語。 全十七話。更新は21:04。

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カクヨム
カクヨム2026/08/08
  • 現在の作品【第一星完結】星畑の底で、壊れた魔術師はもう一度生きることを選ぶ