あらすじ
「ノワゼット。婚約は無かったことにしてほしい」
「……シャティーニ様。それは私のセリフです。この婚約は無かったことに」
そんな言葉から始まった婚約破棄現場に、またしても立会人として呼ばれた公爵令嬢――エムロード・カーマイン。
これが、彼女にとって四度目の婚約破棄騒動への巻き込まれだった。
転生先は、自分が書いたオリジナル小説の世界。
チート能力はない。あるのは、世界設定の知識だけ。
今度は幼馴染ノワゼットの婚約破棄に立ち会うことになる。
けれど、その別れには誰にも告げられない悲しい秘密が隠されていた。
愛する人の未来を守るため、残された時間を隠して身を引こうとするノワゼット。
彼女を救えるかもしれない奇跡を持つ聖女ヴィオーラ。
奇跡には理由がいる。
だから私は、初めて自分の意思で願う。
「ヴィオーラ……私に、奇跡を貸して」
これは、婚約破棄から始まった聖女との絆が、誰かの運命を変えていく(?)令嬢の、巻き込まれコメディです。