あらすじ
都会に出てきたばかりの佐々木港と、職場の先輩・瀬戸遥。
互いに、誰にも言えない傷を胸の奥にしまったまま、ふたりは少しずつ言葉を交わすようになる。
一緒に過ごす時間が増えるにつれ、相手の中にある弱さに気づいていく。
けれど、無理に踏み込むことはしない。
ただ、そばにいる。
そんな時間を重ねるうちに、ふたりは少しずつ、相手の前では弱さを隠さなくてもいいと思えるようになっていく。
やがて、重ねた手のぬくもりは「好き」という言葉へと変わっていく。
傷を抱えたふたりが、互いの痛みも弱さも受け止めながら、ゆっくりと日々を重ねていく。
誰かに救ってもらうのではなく、
誰かと一緒に生きていくこと。
これは、その意味を知っていく、ふたりの物語。