あらすじ
「私が暴力さえ振るわなければ、純粋にあなたを好きでいれたのに」
※回想に暴力描写あり。一部の方が苦手に思われる描写が含まれます
ご注意ください
父が首を吊って家族が崩壊したの瀬波燕《せなみつばめ》は、家族を破滅させた男の実娘であり後輩の傘折密季《かさおりみつき》を復讐として殺そうとしていた。
しかし密季の死に際の一言で、燕は首を絞める力を緩めてしまう。
絞殺が未遂に終わり、絶望する燕。
さらにその様子はボイスレコーダーに収められており、首の絞め跡とボイスレコーダーによって状況証拠は完璧。
彼女は全てを諦めた。
しかし密季から言われた言葉は
「付き合ってくれればこの証拠を提出しない」
というもので、明らかに様子のおかしい傘折密季の様子に困惑しながら燕は脅されながら恋人のフリをすることに……。
燕は父親の仇である男の庇護を受けながら生きてきた密季も憎かった。
そんな憎かったはずの彼女から温情を施されながら、届けられる愛情に嫌々でも付き合うことになる燕。
そんな偽装カップルを演じて一緒に過ごす中でただ憎むべき相手の”娘”でしかない密季を少しずつ理解していくことになる。
復讐に利用する道具でしかなかった傘折密季、彼女を復讐の道具と考え、追い詰めたことに対する罪悪感と密季の抱える想いと歪みを知ることで2人の関係はどんどん取り返しがつかないものになっていく
これはそんな2人が自分の罪と向き合い、本物の関係になっていく物語。