あらすじ
人は幼い頃に生涯を共にする相棒と出会い、絆を結びながら生きていく。
鳥や獣、水に棲むもの――相棒となる生物は多岐にわたる。
だが、猫に選ばれ、心を通わせる者だけは、長らく現れていなかった。
その事実を知らず、森で猫たちと暮らしてきた十一歳の少女リラ。
彼女にとって猫たちは、支え合って生きてきた、かけがえのない家族だった。
ある日、猫を伴って町を訪れたリラは、その姿を人々に目撃される。
——猫と心を通わせる者など、存在するはずがない。
私は、いったい何者なのか。
古き予言とは何なのか。
私は、忌むべき存在なのか。
そして、猫と共に歩む者は、なぜ今まで現れなかったのか。
やがて明らかになるその理由は、リラ自身の運命だけでなく、世界から失われたものへと繋がっていた。
これは、古き予言を背負った少女リラが、愛する猫たちと共に、断たれた縁を一つずつ繋ぎ直していく物語。
猫に選ばれた王女と七匹の家族が紡ぐ、長編異世界ファンタジー。