あらすじ

(重要) ・紹介文はカクヨム原作脚本コンテストの企画書として割り切り、ネタバレ全開で情報を書いております。内容のネタバレを踏みたくないかたはお気をつけください。 ・ストーリーの8割を作者が、2割をAIが考えました。本文と紹介文の執筆はすべて生成AIに任せています。 (以下、企画書であり紹介文) 『こわれもの回収人』 Ⅰ ログライン・企画意図 ログライン 娘を惨殺された父が、娘を蘇らせるために、幽霊になったその娘と組んで、異空間から壊れやすい貴重品を盗み出して売る。だが、叶えられる願いはひとつだけ。ふたりともそれを知っていて、互いに黙っている。両手がいつも荷でふさがっている男の、回収サスペンス・ダークファンタジー。 キャッチコピー 父は〝生き返れ〟と願い、娘は〝生きろ〟と願う 企画の骨子 本作の中心にあるのは、たったひとつの絵です。壊れ物を胸に抱えて走る男と、その半歩先を飛ぶ半透明の娘。彼の両手はふさがっています。だから彼は、隣を歩く娘に手を伸ばすことができません。娘に触れられないのは彼女が幽霊だからですが、同時に、手が空いていないからでもある。この一枚が、そのまま一巻分の構成になっています。 原案は協力型ホラーゲーム『REPO』です。世界観は完全に別物として作り直し、設計思想だけを三点、引き継ぎました。戦うことが正解ではない。貴重品は壊れ物である。帰るまでが本番。戦闘は「何かをしくじった結果」としてしか起きず、クライマックスは常に撤退戦になります。 主人公は戦えません。武器は力ではなく卑劣さです。第3話で巨大な化け物を退けますが、あれは倒したのではなく、売っています。 物語を動かすのは、事件ではなく価値観の変化です。第1話で彼は「返せば娘が還る」と信じて走ります。第3話で娘に選択を取り上げられ、怒る代わりに謝ってしまう。第4話でいちばん善良だった同行者に裏切られ、そのうえで自分が読み違えていた数字を知らされる。そして第5話、彼は自由の身になり、借金も荷も娘もない空っぽの両手で、それでもこの地獄に残ることを、初めて自分で選びます。 差別化のポイント ひとつめ。読者と主人公に、同じ勘違いをさせます。第1話で雇い主は娘の相場を「三千二百」と告げます。負債は八千。読者は当然、娘のほうが安いと読む。彼は嘘をついていません。単位を言わなかっただけです。三ヶ月ぶん、読者は主人公とまったく同じ方向を向いて走らされ、第4話の最後に一緒に足を折られます。娘の値段は、三千二百万ソウルでした。 ふたつめ。主人公は強くなりません。壊れた品は商品価値を失いますが、そのぶん手元に残せます。つまり力を得るには、返済にあてるはずの品を壊すしかない。強くなるほど、娘が遠のく。パワーアップが常に自傷になる構造を、シリーズの背骨に据えています。 みっつめ。主題を、五話かけて四回、角度を変えて反復します。娘を守るために働いた父が、娘を独りにして殺させた。他人の子を喰らう化け物の動機は、我が子への愛情である。最も善良に描かれた同行者が、生きたい一心で主人公を裏切る。そして最深部には、「救ってやらねばならない」という一片の悪意もない善意で、子供を殺してきたものがいる。善意と悪意は、同じ人間から出る——これが本作のすべてです。 よっつめ。父娘はすれ違いません。すれ違わないまま、互いに嘘をつきます。父は娘を戻して自分が残るつもりでいる。娘は父を帰して自分が残るつもりでいる。ふたりとも相手の意図に薄々気づいていて、黙っている。第5話でそれが同時に露見しますが、それでも彼らは喧嘩をしません。感情の衝突ではなく、感情の一致で読者を殴る設計にしてあります。 想定読者 青年向け。『サイレントヒル2』『ヘビーレイン 心が軋むとき』のような、爽快さより執念を色とする作品を好む層を主軸に据えています。目指す色は「悲壮」ではなく「執念」です。壊れているのに前へ進み続ける男の話であり、読後感は暗くありません。 同時に、失敗作の造形——全身に五寸釘の刺さった藁束、腕が四間ある母親、床から生える万歳の腕の群れ——にホラー的快楽を残してあります。日本の民俗的モチーフを異形化する方向で統一しており、絵として一目で「見たことがない」ものになります。 絵の見せ場 壁一面に垂れ下がった色褪せた千羽鶴と、その部屋へ、自分の身体から釘を抜いては床に打ち、そこへ身を引き寄せて歩いてくる藁束。地平の果てまで赤い前掛けの石像が並ぶ野と、その中央で我が子を抱いて眠る、腕の異様に長い母親。 第4話の一枚は三層で設計しています。手前に、膝から崩れ落ちる娘。中景に、三ヶ月ぶりに空いた父の両手。奥で、落ちていく白木の箱を下から受け止める、別の両手。父は娘しか見ていません。 そして第5話。八千から一ソウルまで値を落とされていく競売台と、最後に、三ヶ月ふさがりっぱなしだった両手を体の脇につけて、魔女に頭を下げる男。いずれも見開きで置ける絵として設計しています。 コミカライズ適性について 全五話・二二三ページの脚本として、コマ単位で書き上げてあります(四九/四一/四五/四二/四六)。心理描写をモノローグに頼らず、反復モチーフに預ける方針です。ふさがった両手、値札、割った握り飯の残り半分、煙草、そして「子供の、上手すぎる笑い方」。台詞を削っても意味が通る設計にしてあります。 演出の主軸は、視線の管理です。第1話では主人公の顔を一度も正面から描きません。背中と手と横顔だけです。正面が初めて描かれるのは第2話の後半、それも娘のほうは見ていない。彼が娘の顔をまっすぐ見るのは、第4話の一ページ大ゴマまで待たせます。娘に一度も触れられない男が、三ヶ月かけて視線だけ届かせる——この一点に、コマ配分を集中させています。 雇い主の開示も三段階のはしごにしました。第1話から第3話までは、闇の中に浮かぶ笑みと木槌の輪郭だけ。第4話で初めて顔の全体。第5話で初めて全身(背が高く、異様に細く、片袖は空のまま垂れています)。そして最終盤、この物語で初めて、その笑みが動きます。 各話タイトルは、その話でいちばん軽く扱われている言葉から取りました。第1話「千羽鶴」、第2話「値札」、第3話「借り」、第4話「ひとつだけ」、第5話「リザーブ」。 一巻分として第5話までで一区切りとし、父娘は引き離されたまま閉じます。二巻以降に引くための余白です。 想定媒体 ヤングエース編集部さま、フラッパー編集部さま、電撃マオウ編集部さま、コミックニュータイプ編集部さま、MANGAバル編集部さまを念頭に置いて構築しました。青年向けの重量級ダークファンタジーでありながら、バトルではなく「持ち帰る」ことでサスペンスを回すという一点で、既存作と競合しない位置を狙っています。 Ⅱ キャラクター表 潮見遼太郎(しおみ りょうたろう/三十二歳/主人公) 無精髭、肘の抜けた作業着。現世では病弱な妻の治療費のために職を掛け持ちし、娘をひとりにしていました。誘拐されたことにすら、彼は気づきませんでした。 回収業者。戦えません。目的は娘を蘇らせることであって、自分が現世へ還ることは望んでいません。娘を連れずに妻の前へ立つことを、自分に許していないからです。 罪悪感が強すぎて、娘を叱れない、怒鳴れない、責められない。娘が品に手を伸ばせば、怒鳴る代わりに無言で荷を引いて庇う。娘が父の期待を裏切れば、怒る代わりに謝る。彼が娘から取り上げているのは、自由でも安全でもなく、選択の重さです。 仕草の癖として、荷は決して担がず必ず胸の前で水平に抱える、査定所で理不尽な計算をされても抗議しない、娘の顔の手前で視線を止める、を設定しています。 潮見日向子(しおみ ひなこ/九歳/相棒) 半透明で、輪郭がわずかに揺れています。無惨に殺された娘。あまりに大きな情念ゆえ、品ではなく自我を持って顕現しました。母の快復を祈って、待合室でひとり千羽鶴を折る子でした。 索敵役です。壁を抜け、先行し、道を教える。失敗作には見つかりません。物には触れられませんが、情念には触れられます——触れた瞬間、それを吸ってしまう。だから父の荷には近づけません。 彼女は飢えています。父の抱えている荷を、ずっと食べたくてたまらない。それは欠陥ではなく、ただの空腹です。そして父は三ヶ月間、食べ物を抱えたまま娘の隣を歩き続けている。現世で冷蔵庫にごはんを置いて出ていった男が、同じことを二度やっている——という構図です。 笑い方に癖があります。子供の、上手すぎる笑い方。現世で身につけたものです。彼女はほとんどの場面で笑いますが、第5話で一度だけ、笑いません。 迫田(さこた/三十八歳/同行者) 飄々として軽口を叩く。握り飯を割って分けてくれる、第1話でいちばん善良な男です。ただし、割った残り半分に、彼は手をつけません。 この作品で唯一、他者のために動いていない人物でもあります。悪人ではないのに、向きだけが失敗作の側を向いている。腹の中に根が張っていて、向こうの医者に匙を投げられてから潜った男です。病名は最後まで言わせません。 第4話で、彼は暴力を使わずに主人公を裏切ります。主人公の愛情を使って足を止めさせる、という方法で。彼は謝りません。読者に単純に憎ませないため、裏切り以降は一度も正面から描かない演出をとっています。 遼太郎は他人のために自分を捨て、迫田は自分のために他人を捨てる。やっていることは同じで、値札の向きだけが逆です。 ライブラ(新しい雇い主) 魔女めいた何か。煙草を絶やしません。口調とテンションは悪役そのものですが、決して嘘をつきません。貸し借りに徹底的に公平で、搾取しない。優しいからではなく、天秤が狂うのが我慢ならないから、きっちり割ります。 商売敵に嵌められて第六層の檻に閉じ込められており、すでに生還を諦めていました。そこを日向子に助けられます。「命を助けてもらうってのはね、あんたが思ってる以上に、重い借りなのさ」——彼女はその借りを、第5話で返しにきます。 日向子には、なんだかんだ甘い。 ジャッジャー(最初の雇い主) Judger=裁く者。競売人の口調で、目に入るものすべてに値をつけて喋ります。慇懃で、常に笑っていて、絶対に説明しない。そして絶対に嘘をつかない——ただ、肝心のことを言わないだけです。 おそらく、最も成功した失敗作。自分では絶対に作れないものを、掻き集めています。 〝天使〟(第九層の主) 第九層に住むと噂される存在。誰も見て帰ってきません。回収業者たちは名前を知らず、〝天使〟とだけ呼びます。一巻では噂としてのみ提示し、姿は出しません。 正体は、女です。一見して聖女である。穏やかで、丁寧で、誰に対しても慈悲深い。そして、圧倒的に強い。 彼女はよかれと思って子供を殺してきました。寂しい子を、独りにされた子を見つけては、「この子は救ってやらねばならない」と信じて手にかけた。そこに悪意は一片もありません。ゆえに彼女は失敗作に堕ちることなく、最高純度の貴重品として顕現しています。この世界の帳簿が、彼女の言い分を認めてしまったのです。 その他 久瀬(二十四歳。弟を探して潜った新人。第1話で消え、情念が薄すぎて品にすらならない)。戸倉(五十代。無口な古参。荷を壊し、値がつかず、誰にも買われないまま廃棄場へ送られる。第5話の主人公の予告編として置いています)。網野(束の鍵で片端から檻を開けて回る同業者)。 そして妻。一度も名前を呼ばれず、顔も描かれず、最後まで病室にいます。彼女がまだ生きているという一点が、第5話の終盤、娘の口から出てきます。 関係の力学 父は娘を戻して自分が残るつもりでおり、娘は父を帰して自分が残るつもりでいる。雇い主は娘を売る気がなく、兵隊として使うつもりでいる。同行者は自分が生き延びるために父娘を利用し、魔女は借りを返すためだけに動く。この四者の思惑は一度も正面衝突せず、ただ少しずつずれていきます。 Ⅲ 世界観・ルール設定 失われたものの吹き溜まり 舞台は、強い想い——情念を宿した品が流れ着く異空間です。持ち主が世界から失ったタイミングで、品はこちらに顕現します。千羽鶴。胎毛筆。渡しそびれた御守り袋。誰かが誰かのために込めた想いが、そのままの形で置き去りにされている。 無人なのに、人の暮らした痕跡だけが延々と続きます。同じ間取りの日本家屋が地平の果てまで並び、どの庭にも乾ききった洗濯物だけが干してある。赤い前掛けの石像が地平まで並ぶ野。無限に続く駅のホームと、窓の暗い、停まったままの列車。風もないのに揺れる小旗。 層構造で、数字が大きいほど深く、危険です。第九層には帰還者がいません。 貴重品と失敗作 貴重品とは、他者に与えるために生まれた情念です。失敗作とは、他者から奪うことでしか自分を保てなくなった情念です。憎しみかどうかではなく、向きの問題でしかありません。失敗作は善意を生み出せないから奪う。共食いではなく飢餓です。 そして——善意は、長く放置されると腐って失敗作に落ちます。原因は摂食ではなく、放置です。 経済 情念は通貨です。単位はソウル。回収業者は失敗作から隠れ、壊れやすい品を抱えて持ち帰り、査定所の巨大な天秤に載せて換金します。品から光の粒が滲み出し、反対の皿へ降り積もり、竿の目盛りが上がる。あれがこの世界の値付けです。 ノルマ未達は担保の剥奪を意味します。そして回収者本人も、リサイクルオークションに出されます。値がつかなければ廃棄場行き。捨てられるのではありません。挽かれて、素の情念に戻されます。値のつかない者は、通貨に変えられる。市場の一角には、首から番号札を下げた人間が、品物と同じ列に並んで座っています。 安値でも、誰も彼らを買いません。買えば次に台へ上がるのは自分だからです。役立たずが挽かれるところを全員に見せること——それがこの経済のいちばん重要な機能です。 生者と死者の分業 生者は物を運べますが、情念は扱えず、失敗作に見つかります。死者は物に触れられませんが、壁を抜け、飛び、失敗作に見つからず、情念に触れられます——触れた瞬間、吸ってしまいます。 情念細工の道具は、死者にしか扱えません。第3話で檻を開ける鍵は日向子にしか回せず、回した瞬間に錠が情念をすべて吸います。一回こっきりの消耗品です。この規則があるために、あの場面で檻を選ぶのは父ではなく娘になります。父が娘を守れないのではなく、構造上、父には選ぶ権利がない。 願いはひとつだけ 集めた情念で叶えられる願いは、ひとつだけです。父と娘は、最初からそれを知っています。互いが知っていることにも、途中で気づきます。それでも、どちらも口に出しません。 Ⅳ この先の展開 八千という負債は、この世界で働くための手付金にすぎませんでした。娘の値段は三千二百万ソウル。三ヶ月の労働は、走っている距離そのものが違っていたことになります。 そしてこの額は、後に「天使一体ぶん」であることが判明します。雇い主は最も成功した失敗作であり、自分では絶対に善意を作れない。ゆえに彼が世界でいちばん欲しがるものが、天使です。娘を惜しみつつも、天使とであれば交換に応じる。 つまり主人公は、娘を買い戻すために——娘を殺した女を捕らえて、売らなければなりません。 この構造は、第3話ですでに一度、予行演習されています。第六層の失敗作は、我が子を養うために他人の子を喰った母親でした。主人公は彼女を倒さず、我が子への愛情を利用して穴へ落とし、その情念を売った。第3話に達成感のコマを一つも置かなかったのは、そのためです。 主人公を廃棄場へ送ろうとしたのも、無能な従業員の処分ではありません。娘から父親を取り上げるためです。父が消えれば、娘には守るものも働く理由もなくなる。彼は資産を失いかけていたのではなく、三ヶ月かけた計画を完了させようとしていました。八千という負債は、最初から返せないように設計されていたのです。 二巻以降は、父娘の別行動から始まります。魔女が娘を庇護下に置き、主人公はミニオンを連れて深層へ潜る。ミニオンには索敵をやらせますが、彼らは嘘をつき、数え違え、怖がって先に帰ります。娘の有能さを逆照射するために不完全にしてあり、戦闘力は与えません。常設戦力を持たせると、この作品はバトル漫画に化けてしまうからです。 裏切った男の再登場。天使にとっての「救い」が、完治ではなかった可能性。主人公自身の罪の具体——何日気づかなかったのか、その夜どこにいたのか。〝失敗作〟という呼称の由来。誰が、何を作ろうとした「失敗」なのか。そして、娘が飢えたまま放置されて腐る危険。千人針は、渡す前に相手が発ってしまった品として、後半の最高級アイテムに温存してあります。 天使の取り扱いには、一貫した制約を課しています。彼女の誠実さを免罪に使わせない。理解と赦しを切り離す。主人公は最後に彼女を理解し、理解したうえで滅ぼします。娘には、彼女を憎む権利を残します。 天使こそが娘を殺した女であるという暴露は、二巻のラストに置く想定です。それまで主人公は、彼女が犯人だと一切察しないまま、彼女と接することになります。 叶う願いがひとつだけというのは、あくまであの雇い主が定めたルールにすぎません。天使の情念は、彼の帳簿に収まりきらない。 主人公は最後、願いを叶えてもらうのではなく——契約そのものを買い戻します。 本作は、ハッピーエンドに着地します。

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カクヨム
カクヨム2026/08/08
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