あらすじ

何ひとつ説明されることのない、小さな製材所の町。十七歳のローレルと、もっとも親しい友人ディーは、一度も声に出して語ったことのない秘密を抱えている——二人が十二歳だったあの夜、ミル・ロードで何かが振り向いて二人を見つめ、それ以来ふたりとも、そこから後ずさりし続けている。 今、製材所の汽笛は誰もいないのに勝手に鳴り、町の人口の看板の数字は誰も出ていかないのに変わり続け、道端の野原には壁のない扉の枠が現れた——それはかつてディーが、半分眠ったまま、記憶にないまま描いたのと同じ枠だった。町が静かに、その最も古い約束事を守るのをやめていく中、ローレルとディーだけが理解している——あるものは、二人でしか運べず、二人でしか渡ることができないのだと。 二人の少女の絆と、どちらも一人では立ち向かえない『閾(しきい)』を描く、じわじわと効いてくる雰囲気重視の小さな町のミステリー。

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カクヨム
カクヨム2026/08/08
  • 現在の作品ミル・ロード