あらすじ
中学二年の夏休みに、藤峰律樹と親友の大橋勝は海辺の廃屋を、誰でも使える休憩所としてリフォームした。休憩所の名前は、昭和のヒット曲になぞらえた「渚のバルコ」。そこには、かつての恋人との約束を信じて待つ女性、声を失くした女の子、隣の中学のバレー部、スランプ中の若い画家、五十年前のラムネ瓶を探す老人など、様々な、ちょっと訳ありな人たちが来るようになる。律樹と勝はそれらの人たちとの交流を通じて、他人のこと、世の中のこと、そして何より自分のことを知り、「将来」を意識するようになる。
【登場人物】
◇藤峰律樹(ふじみねりつき)
部活に打ち込む情熱もなく、かといって勉強に励むわけでもなく、ダラダラとした日々を送る中学二年生。勝とは席が前後だったことと、偶然同じオンラインゲームで遊んでいたことで意気投合する。
◇大橋勝(おおはしまさる)
クラスの中心人物でスポーツ万能。サッカーのエース候補だったが、膝を痛めて夏前に退部してしまった。律樹を勝手に巻き込み、海辺の廃屋をリフォームしようと言い出した張本人。