あらすじ
空閑城一郎、19歳。
工業高校を卒業し町工場に勤めていたが、会社は倒産。職も金も失い、残ったのは愛車のバイクと少しの工業知識だけだった。
そんな彼が突然召喚されたのは、戦乱続く異世界ミドガル王国。
与えられた固有技能は《ゴーレムハート作成》。
期待されたのも束の間、その能力で作れるのはゴーレム本体ではなく、ただゆっくりと力強く回転する「核」だけ。
しかも作れるのは数日に一つ。
「現状では、無用のスキルですな」
軍事利用できないハズレスキルと判断された城一郎は、詫び代わりに辺境の男爵領を与えられることになる。
だが城一郎は気づいた。
――これ、ゴーレムの核じゃない。
原動機じゃねぇか?
回転する石から始まる、辺境開拓。
陶器、道路、農業、工房、物流、そして軍事。
やがて一人の青年と小さな村は、世界でも類を見ない民間軍事会社《KUGA PMC》へと姿を変えていく。
ハズレスキルから始まる、異世界産業・軍事開拓譚。