あらすじ
子爵令嬢クラリスが魔獣に襲われたとき、助けてくれたのは王都で“黒熊”と恐れられる騎士団長ダリウスだった。
見上げなければ目も合わない巨体。傷のある顔。地を這うような低い声。
けれど彼は、負傷した御者を真っ先に助け、泣く子どもには血のついた手を隠し、自分の外套を怪我人へ掛ける人だった。
そんな彼に惹かれたクラリスは、自分から求婚する。
ところがダリウスは、過去に自分へ近づいた九人の令嬢全員から、美貌の副団長ジュリアンへの仲介を頼まれていた。
だから十人目のクラリスも、自分を好きなはずがない。
ならば言葉で信じてもらえないなら、行動で示すまで。
騎士団の施療室で彼の隣に立ち、負傷者を救い、それでもなお求婚するクラリスだったが――今度は気持ちを信じてもらえた上で、断られてしまう。
「世間がどう言うかは、もう結構です。ダリウス様。あなたは、私と結婚したいですか?」
剣も魔獣も恐れないのに、愛されることだけは怖い強面騎士団長と、自分の幸せは自分で決めたい令嬢の、体格差逆求婚ラブコメ。
※ハッピーエンドです。
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