あらすじ
戦いが終わると、音が戻ってくる。
助けられた側は、助けられたことを忘れている。
それを覚えているのは、この校舎で俺だけだ。
内面を外へ引きずり出す「フィールド展開」。
展開された空間で起きたことは、行為も理由も、全員の中から消える。
消さない男が一人だけいる。相馬は、消えない。
窓際の席の藤代は、消す側だった。
しゃがんで「大丈夫ですか」と聞く柚木は、毎回ゼロから始まる。
自分では読めない字を書き続ける小森。二秒遅れて世界を見る宇野。
誰も礼を言われない。誰も覚えていない。
それでも、覚えると決めるのは覚える側だ。
全14話・完結済。