あらすじ
公爵令嬢アリシアは、婚約者の第二王子ユリウスに衆人環視の中で断罪され、婚約を破棄される。
だが彼女は知っていた——これが七度目だと。
死ぬたび、時間は断罪の朝へ巻き戻る。
国を救えば死なずに済むと信じ、六度身を削り、六度使い潰されて死んだ。
もう、いい。
七度目の今日、アリシアは氷の微笑みで婚約破棄を受け入れ、迷わず国を捨てる。
向かう先は、一度も踏み入れなかった隣国。そこで待っていたのは、冷徹と噂されながら、なぜか彼女にだけ甘い皇太子ジークフリート。
記憶などないはずの彼が、どの周回でも必ずアリシアを見つけ出す。
「君を、ずっと探していた気がする」——誰も私の生存を願わないのに、なぜループは終わらないのだろうか。
その答えを知っていたのは、彼だけだった。