あらすじ

放課後の帰り道、小学五年生の佐藤ひよりは、親友のみおに対して思わず「そんなにあの子たちが大事なら、もう私なんていらないじゃん!」と言ってしまう。取り返しのつかない一言に後悔しながら眠れぬ夜を過ごしたひよりは、不思議な図書館へと迷い込む。そこには「後悔した夜」を綴じた本が並び、一晩に一冊だけ過去へ戻れるという。  ひよりは三冊の自分の後悔を読み、やり直しを試みる。しかし言葉を変えても結果は思うように変わらず、自分が「嫌われない言葉」ばかり選んできたことに気づく。さらに特別な一冊として示された「みおの本」を通して、みおもまた周囲に合わせて無理をし、ひよりの一言に深く傷ついていたことを知る。相手にも自分と同じだけの思いがあると知ったとき、ひよりは初めて「やり直し」ではなく現実で向き合う決意をする。  最後に渡されたのは、何も書かれていない白い本。それは「これから先を書くための本」だった。翌日、ひよりは勇気を振り絞り、ただ一言「ごめん」と伝える。すぐに元通りにはならない。それでも少しずつ本音を言葉にし合い、二人は新しい関係を築き始める。数か月後、ひよりは迷う後輩に「何か探してる?」と声をかける。過去は書き換えられないが、これからの言葉と行動は変えられる――その小さな一歩が、未来を紡いでいく。

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エブリスタ2026/07/14
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