あらすじ
三十六歳、職業ニート。
周囲には「広告代理店の社長」と嘘をつき、見栄だけで生きてきた俺は、ある日、後輩から衝撃の一言を告げられる。
「先輩……ワキガじゃないっすか?」
生まれて初めて指摘された体臭。
信じられず、自分の脇に鼻を近づけた――その瞬間、俺の意識はブラックアウトした。
目を覚ますと、そこは剣と魔法が存在する異世界。
勇者でもない、賢者でもない。
与えられたのは、前世から唯一引き継いだ能力――「ワキガ」だった。
その異臭は魔物を怯ませ、人間を失神させ、ときには魔法すら打ち消す規格外の力へと変貌していた。
最弱にして最臭。
誰も欲しがらないはずのスキルで、俺は異世界を無双していく。
これは、人生どん底だった男が"最強の体臭"を武器に運命を変える、異世界ファンタジーである。