あらすじ

夏国後宮に、鬼が出た。 青白い鬼火、夜ごと響く悲鳴。 怯える女官たちを前に、女官長補佐の桂瑶は、史書官庁へ調査を依頼する。 だが現れた史書官・宝樹は、怠け者で口の悪い、後宮嫌いの問題児。 桂瑶はやきもきしながらも、彼を調査に駆り立てる。  やがて宝樹は、証言に潜む小さな矛盾に気づく。  月が見えないはずの庭で、最初の目撃者は確かに言った。 ――「高い月を見た」と。  しかし、彼らが調査に向かった矢先、目撃者の女は血染めの部屋だけを残し、消えてしまう。  鬼の正体を追ううちに、やがて浮かび上がるのは、決して報われない想い。  真実を知った宝樹は、何を記録に残すのか。  これは、後宮の闇に葬られた“本当の記録”。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/14
  • 現在の作品後宮秘録 後宮史書官は真実を記さない